DoctorMXで照明操作(2)

前回に続き、DoctorMXの使い方の説明です。シーンの登録方法とシーンの出し方、について。

シーンはコンソールから

軽く前回のおさらいです。

コンロール

DoctorMXは、流れ図だけではなく、モニター、コンソール、パッチ、ぐらいはどんなにシンプルなものでも開かなければならないウィンドウだと思います。

そして、windowsの場合は、その窓毎に、機能を選んだり制御したりします。
コンソールの場合は、「コンソール」という所を上画像のように、開きます。
それ以外の「ファイル」「編集」はどのウィンドウも、「保存」とか「貼り付け」とか、共通に近いものばかりです。

シーンを作成

ですが、この画像のように「シーンを作成」など、肝心なものが入ってるので、どの窓もそれぞれみておいた方がいいでしょう。使わないにしてもね。

さて、で、シーンの登録ですが。まず、シーンモードにしないで、コンソールのフェーダーを動かして、シーンを作ります。照明が繋がっていれば、舞台でどういう照明かを確認出来ます。

また「入力状態」というのを押し下げてあると「DoctorMX」に繋がっているDMXコントローラー(ORSだとシーンセッター)の入力状態が反映されます。

ちなみにこの「入力状態」をダブルクリックすると、全フェーダーがゼロに戻ります。

シーンができあがったら、「コンソール」の「シーンモード」にします。すると右側にシーンを登録するエリアが出てきます。ですが、さきほど出てきた「編集」の「シーンを作成」をしなくても、シーンを作る事ができます。

それは、コンソールのフェーダーを上げて一つのシーンが出来たら、そのフェーダーの余白の部分をドラッグして、この「シーン」のエリアにドロップすればいいのです。そうすれば、作られたシーンがそのままシーンモードに記録されます。

これは、コンソールのフェーダーの状態をそのままドラッグ・アンド・ドロップでもいいし、監視やモニターの状態をそのままドラッグ・アンド・ドロップでも出来ます。

そして、シーンに登録されたシーンは、それを選択すれば「そのシーン」になります。

ここで勘の良い方には解ると思いますが、
つまり、このシーンのエリアに複数のシーンを作って記録して、それを順番に選べば「演劇」のように決まった流れで決まったシーンを出す演目の場合は、こなせてしまうのです。音楽のライブのように、次にどういう流れになるか解らない(ボーカルがどこへ動くか解らない/MCの時間が延びてしまった/弦が切れたので張り替える事になったから転換あかりにしておきたい……など臨機応変が求められる)状況には不向きです。

複数のシーン

複数のシーンは、作った後に、ドラッグ・アンド・ドロップで、順番を変更出来ますし、コピペも出来ます。演劇の場合、同じ明かりにする事があります。ナマ明かりとかね。ですが、そこへ行く時に、シーンからのつなぎによっては、クロスフェイドの時間が5秒ぐらいで行きたい時もあれば、まったり23秒くらいかけてゆっくり移行させたい時もある。そんな時に、シーンをコピーして、フェードの時間で変えればいいんです。

一番簡単なのは、「転換明かり」と「ナマ明かり」しかない、あとは「暗転」だけ、のプランの場合だと、「暗転」という全フェーダーを落とした状態のシーンを登録して、三つだけのシーンをそれぞれ行ったり来たりしていれば、作れます。

ですが、前述の通り、フェイドの時間を変えたいであったり、若干の変化がある場合は、上から順番に並べていくのがオススメです。かなりの数を並べられますので。

というか、「転換明かり」「ナマ明かり」「暗転」だけであれば、そして、それを交互に行ったり来たりする(つまりフェイドの時間も同じ)であるならば、「シーンセッター」を使えば済みますからね。

シーン形式はこの場合はこうなっている。

三つのシーンを画像のように作ったとする。名前、というのは、そのシーンの名前で好きなように付けましょう。覚えやすいのでなければ意味がありませんよね。

番号と、チャンネルというのは、とりあえず忘れていいです。

一番大事なのは、「フェード」です。フェードの文字の左側に「+」右側に「-」とありますよね。そのフェードの+の下の欄は、「そのシーンになる時のフェイドの時間」です。単位は秒。またフェードのマイナスの下の欄は、そのシーンから次のシーンへ行く時のクロスフェイドでそのシーンがなくなるまでの時間です。

あくまでクロスフェイドなので、前のシーンから次のシーンへの移行です。つまり1番フェーダーが前のシーンでも後のシーンでも100でフルに上がっているのであれば、クロスフェイドでも減衰とアップが行われているけれど、実際は100のままシーンが移行します。

ディレイの左右にも「+」「ー」がありますね。これは、遅らせる時間です。単位は秒。つまり、クロスフェイドの場合に、ディレイの+が2秒となっていたら、2秒経ってからこのシーンに移行します。ですが前のシーンのディレイのマイナスが0になっていれば、前のシーンが減衰していくのは遅延なくスタートします。

ちょっと解りづらいのでサンプルに適当に数字を入れてみますね。

ディレイとフェードの時間

この画像で、1(上手独白)から、2つめの「中央」と名付けられたシーンへ移行するとします。

まず、フェイドの時間はそれぞれ、減衰するのもアップするのも2.5秒です。全シーンがそうなってますね。

次に、ディレイです。

1のディレイの「-」は2.0秒となっている。マイナスは「減衰する時のディレイの時間」なので、1から2に移行する時に、1のシーンは2秒待ってから減衰していきます。2秒待って(ディレイ)2.5秒(フェイド)かけて1のシーンはなくなります。

ディレイとフェイドの時間(減衰する場合)

逆に、2のシーンに行く時の2のシーンの明かりは、

ディレイとフェイドの時間(アップする場合)

こうなります。3秒のディレイの後に、2.5秒かけてアップする。クロスフェイドなので、1から2に移行する時は、

合わせるとこうなる(クロスフェイド)

まず、フェイドというのは「徐々に」という意味なので、フェイドアウトは徐々にゼロになる。フェイドインは、0から徐々にアップしていく。ですね。音楽で使いますよね。

そして、サンプルとはいえ、こうして、ダウンもアップもディレイがかかっているのならば、減衰する方をディレイなしにして、アップする方を1秒ディレイにすれば同じ事ではないか?と思うでしょうが、実は、このパターンも、後に出てくる「キューシート」を使って「複数のキュー」を同時に行う時に、便利になったりするんです。あとで説明しますね。まずはここでは、ディレイとフェイドについて「+」「-」について理解しておいて下さい。

次に、「ウェイト」とは何か? ウェイトは、文字通り「待ちます」ですが、全部の時間を含めて「ウェイト」と言います。どういうことかというと、クロスフェイドが終わってから待つのではなく、ディレイの時間からフェイドの時間も含めての時間が「ウェイト」なのです。

ウェイトの時間はディレイとフェイドを含みます。

つまり、1から2に移行する際、2のウェイトは「9秒」となっていますよね。ということは、

  • 3秒のディレイがあってから
  • 2.5秒かけてアップする
  • その後3.5秒ウェイトする

という事です。3+2.5+3.5=9秒 ということです。

真のウェイトは「ウェイト」の値からディレイとフェイドを引いた時間です。

この「ウェイト」というのがどうして「ある」のか? について。
そうですね。その「2」なら「2」のシーンを選べば、指定した時間でそのシーンになります。なった後、ウェイトするのは、リンクを通じて連続して次のシーンへ行く事が出来る、そういう機能があるからなんです。それは次回に説明しますが、

今回は、まずは、ディレイ、フェード、ウェイトとは別に、肝心の「シーンを移す」為の操作方法について最後に書いておきます。

マスターフェーダーの隣の四項目

この、マスターフェーダーの隣にある「進行」「待機」「時間」「クロス」がチェックされていれば、

十字キーの下を押せば「次のシーン」に移行します。

但し、「コンソール」が選択された状態でアクティブになっている必要があります。

また、「ウェイト」の時間が完了するまでは、十字キーの下を押しても「次のシーン」には移行しません。

それを移行させるには「ctrl」キーを押しながら「下」を押します。そうすれば、ウェイト中であっても、フェイド中であっても、ディレイ中であっても、シーンを飛び回れます。また、上のシーンに戻すには「十字キーの上」を押します。コントロールキー(ctrl)を押しながらであれば、ポンポン登録したシーンの明かりを簡単に呼び出せるというワケですね。

次回は、「リンク」の説明と、「進行」「待機」「時間」「クロス」について紹介します。

投稿者: 管理人

ORS管理人です。

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