DoctorMXで照明操作(1)

DoctorMXというDMXコントロールのインターフェイスがありまして、変わらず大評判です。ORS(大塚レ・サマースタジオ)では、DMXコントローラーは「ELATION」の「シーンセッター」を常備しており、通常のレンタルの場合は、こちらで用意してあるいくつかの複数のシーン照明を、基本的にそのまま流用して貰う事となっております。

通常はシーンセッター

シーンセッター(ELATION)

タッパがなくて狭い空間なので、照明で色々な事をやろうとしても、バリエーションに限界があります。そもそも、照明に凝った場合でも、灯体の隙間から漏れる光が天井に反射して、思い通りの効果を得られない事がままあります。そのため、

  • ナマ明かり
  • 暗めのナマ明かり
  • 赤色
  • 青色(転換明かり)
  • 中央サス
  • 中央ブッチ
  • 上手エリア
  • 下手エリア

など、いくつかのパターンを用意してそれをフェーダー操作にて使って頂いております。そしてそれを強くオススメ致します。

と申しますのも、舞台上での照明に凝り過ぎても、それが客席に零れてしまっては、お客様を無駄に緊張させてしまうからです。また、組み替えてバックサスなどをお作り頂いた主催者様もいらっしゃいましたが、客席への目潰しとなって狙った効果が得られないどころか、お客様の健康を損ねる事にも繋がりかねないからです。

そういった事情より、照明を組み替える事は、基本的にご遠慮頂いておりますが、そうなると、シーンセッターのセッティングされたシーンだけで済ませるにしても、チェイスの創作やフェイドの時間調整などが本番オペで難儀する場合もあります。(シーンセッターの場合は、フェイド時間を統一にすれば、極めて簡単に操作が可能ですが)

それらの事情を加味した上で、とはいえ「きっかけその他」はもっと懲りたい!という団体様の為に、DoctorMXの貸し出しを致します。操作方法などをご理解頂いた照明スタッフの方に、細かいフェイド時間やチェイスと音楽とのタイミング合わせなど、シビアなきっかけが求められる演出も可能にする為に、DoctorMXをお使い頂ければ幸いです。

DoctorMXは、PCがあれば、windowsでもマックでもお使い頂けます。ですが、ある程度の知識は勿論必要です。そのため、今回より、DoctorMXの使い方について、簡単に説明するブログを更新して参ります。ORSをレンタルで、アンプラグドライブや一人芝居、少人数の演劇公演などでお使い頂く団体の方々の中で、DoctorMXで照明を操作してみたいという方の一助となれば幸いです。

まずは、シーンを登録

ORSのレンタルが決まりましたら、ご連絡頂ければ、ORSでの照明操作で使い勝手のいいDoctorMXのデータをメール送信致します。それを見て頂いて、どのチャンネルがどの照明に当たるのかを理解した上で、当てずっぽうであろうとも、打ち込みをして貰えれば、仕込み日に微調整だけで済むと思われます。

そのため、現場に来る前に、ある程度、データを揃えておくと曲との合わせなどがきっちり仕上がって現場作業が楽になります。曲でのきっかけを揃える等は、スタジオに入らなくても可能な作業ですからね。

前置きが長くなりましたが、簡単に、何回かに分けて、DoctorMXの使い方、および、コツを紹介していきます。まずは、シーン登録です。

流れ図

まずは、流れ図。

流れ図

こんなような窓が出ます。上から、下に向けて流れます。

フェーダー上げ下げ

次にコンソールです。

コンソール

ここで、フェーダーを上げ下げして、大雑把にシーンを作りましょう。光量の調整は現場で実際に見た上でした方がいいので、あくまで適当に組む事でいいかもしれません。

シーン登録

そして、シーン登録です。コンソールの「コンソール(C)」の中の「シーンモード(M)」にチェックを入れます。すると、画面の右側に「シーンを登録する場所」が出てきます。

シーンモードにすることでシーン登録が出来るようになる。

まず、コンソールのコンソールのフェーダーを上げて、大雑把にシーンを作ったら、そのフェーダーを上げた状態の余白の部分をドラッグして、右側のエリアにドロップします。そうすることで、シーンが登録されます。

これは、コンソールのフェーダーを上げた所の余白だけではなく、監視からもモニターからもドラッグ・アンド・ドロップが出来ます。DoctorMXは、このようにいろんなやり方でシーンを掴み取って「落とす」事が出来ます。上記の画だと、345、というシーンと、中央、という名前のシーンが登録された状態となります。青くなっているのは、それを「選択」した状態である、ということです。

このように、いくつかのシーンを気軽に登録出来、尚且つ、それぞれそのシーンに渡る為の「クロスフェイド」の時間をシーン毎に指定出来るのです。

そのシーンに行く時のクロスフェイドで「アップ」する時間、
そのシーンから別のシーンに渡る時のクロスフェイドで「ダウン」する時間、

どちらも別の時間で決める事が出来ます。つまり、明かりは同じでも、別のシーンを作って、フェイドの時間を違えて設定すれば、それで、同じ明かりからのフェイドの時間にバリエを持たせる事が可能になるワケです。

シーンセッターだと、フェイドの時間をいちいち変えたり戻したりしないとなりません。そういった部分がDoctorMXは猛烈に便利なんですよね。

そして、シンプルな事をいえば、そのシーンに登録したシーンをクリックして、「選択」すれば、それだけで演劇の場面の主立った場面を順繰りにオペ出来るワケです。とても簡単ですよね。

フェーダー操作をしないで済む為に(したい人は出来ますがその説明は省きます)、音響スタッフがついでに照明操作をする、なんてことも可能になると思います。小さいスタジオなので、音響、舞台監督、照明など全パートを雇ったり募ったりするのは難しい場合も多々あると思います。役者が裏で操作するなんてこともあろうかと思います。その際に、「ボタンを押すだけで」シーンが変わる、となると、ある程度解っているスタッフが一人居れば、あとは、誰でも簡単に操作が可能になるという便利な代物、それがDoctorMXと言えます。

次回は、そのシーンの登録方法について、もう少し細かく紹介していきます。

投稿者: 管理人

ORS管理人です。

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